その日のコメ会議ゲストは、能登でコメ作りに励む
三者三様の現役コメ農家さん。
会議は農家さんへの一問一答からはじまりました。
・今日の朝ごはんはもちろん、「ごはん」!?
― ○・○・×・米作りに夜更かしは禁物である!?
― ×・○・×・子供の頃から農家さんになるつもりだった!?
― ○・×・×・農家をやめようと考えたことがある!?
― ×・×・○そこでは普段聞いたことのない農家さんの 「生」 の声、
「生」の暮らしぶりのお話が続々とつづきます。授業の90分だけでは聞き足りない、
驚きの事実がいっぱいのコメ会議でした。
今回のゲストのコメ農家さんはこちらのお三方。
おコメ歴 39年、おコメ一筋で走り続ける
今井 清博さん(いまい農場 )
おコメ歴 3年、建設会社の社長をしながら
まわりの人とお米づくりに励む駒寄 美和子さん(駒寄農場)
おコメ歴 専業12年、脱サラから農業に転身
今は150枚の田んぼを見ている松田 武さん(中島アグリサービス)
こうやって聞くだけでも、それぞれまったく違うでしょう!?
そう。コメ作りへの携わり方、おコメの育て方、売り方…etc
「コメ農家さん」というやり方は、実に、人、土地、それぞれ。そこには一様には語れない、奥の深い「米作り」というものを感じさせられました。
でも、やっぱりお米づくりは、「超」ハード!!
繁忙期の朝は夜明け前からだしお天気によっても左右されて
台風なんか来るもんなら、四六時中じっとしれられない。
農作業に必要な機械も、びっくりするほど高いのに
停電になれば使えなくなって
1年かけて育てたお米の品質を一瞬にして落としてしまうこともある。
それに農薬を使わない害虫対策なんか、手間がかかって、途方もなく大変!!
農家は決して楽じゃない。超ハード仕事なのに
お金がかかること、先が読めないことがいっぱい。でも、そこには大変だけど、それでも、
「よろこび」を感じて、米作りに夢中になるお三方の姿をしっかりと感じることができました。
中でも、共通して感じたひとつの思い。
『“能登”という土地に合った、米づくり』について。
能登の田んぼ。
山間のお水が直接田んぼにはいってくる自然の恵みがいっぱいの、この環境。
田んぼに息づく生物も、他とは比べられないほど豊富で
メダカやサンショウウオ、オタマジャクシがいっぱい。トノサマガエルは、新潟平野でも加賀平野でも見られないのに
能登の田んぼでは、見られるそうです。
<問>オタマジャクシにも人気の田んぼは、大成功!?
- ○・○・○この質問には、お三方とも全員そろって“○”!!
おたまじゃくしが育って、カエルになる。カエルがお米の害虫を食べてくれる。
そして美味しいお米が育つ。
害虫を食べてくれるのは、カエルだけじゃなく
トンボもツバメもそう。自然の生き物たちが、一緒になって、米作りを手伝ってくれる。
能登のお米作りには、人間の力だけでなく、
自然の力、一緒に生きる生き物と共生したお米づくりが息づいていました。
「農薬」を使わないで育てる、お米づくりは
そう簡単なことではありません。ただ、農薬をつかった田んぼとそうでない田んぼでは
そこに宿る生き物の数がまったく違うそうです。
害虫問題も苗を植える時期をずらすだけで
ずいぶんと害虫被害を軽減できるとか・・。「ゴールデンウィークに田植えをするのは、人間の都合の話。」
この一言に、わたしはひとつのショックを覚えました。
米作りのやり方、工夫ひとつで、
一緒に生きる生物の命が大きく変わってきます。虫は一旦いなくなると、もう戻ってはこない。
それは、お金を出しても買えるものではありません。
この環境、能登ならではの、生物と共生したこの米作り。
能登の米作りが「世界農業遺産」にも認定された意義について深く考えさせられえました。
この米作り、みんなで守っていきたいものです。
そして、もうひとつ。
この農家さんたちみんなから感じたのは米作りの「よろこび」
それはわたしたち消費者の
「美味しい」というひとこと。そして、米づくりの楽しさを「みんなで分かち合うこと」から得る『よろこび』でした。
今井さん、駒寄さん、松田さん、お三方とも
子供たちや消費者と一緒につくる農業体験や田んぼの生き物調査体験を実施、
また直接お客様へ届ける個人向け販売をしています。
今井さんは、関西方面の百貨店にも直接お米を卸し
「平右ェ門米」として個人のお客さんに直接販売。地域の子供たちと「生き物調査」を行い、
田んぼと共生する生き物の大切さを分かち合っています。
駒寄さんのお米は「山田のいちばん星」 (※山田=山の中の田んぼ)
田んぼのオーナー制を取り入れ、田んぼのオーナーさんや地域の人たちと、みんなで一緒になってつくる田んぼづくりを楽しんでいます。松田さんの個人向け販売のお米は「心米」。
子供たちの農業体験も受け入れ、また、お米だけでなく地元野菜の中島菜も一緒につくっていますよ。今度は、金沢大学の大学生チームと一緒になって、お米の奨学金プロジェクト、『奨学米』をはじめるとか!!
お三方とも「やっぱり、お客さんの“美味しい”という声が一番の満足!」って。
この一言が、次の米作りの力となるのですね。能登のお米づくり、生物と共生した田んぼづくり。
それは手間ひまかかった、大変苦労の多いものでした。だけど、大変だけで続けているわけじゃない。
お客さんの「美味しい」のひとことから得るよろこび。
生物と共生する田んぼならではの、発見。そしてそれを分かち合う仲間、生物や自然からの反応が
その米作りの支えとなって
「人」「生物」「自然」が循環して続いていく姿が
“能登の米づくり”にはありました。
この大切な自然のサイクル、生物と共生した暮らしを守っていくために
わたしたちも能登の里山里海が「世界農業遺産」となった意義を感じてひとつの担い手となっていかねばなりませんね。
能登コメ会議・第2弾。
とても素敵な農家さんたちから「米作りの暮らし」「米作りの生き方」の話を教わりました。今井さん、駒寄さん、松田さん。本当にありがとうございます。
そして、コーディネーターを務めてくださったコミュニティトレード・alの小浦さん。
鋭い質問、ありがとうございました!とっても楽しかったです!!
・・・授業中は、それぞれの農家さんのお米をいただきました!…
そして、お米の1合からの量り売り!!
聞いて美味しい、食べて美味しい、買って美味しい、お米の贅沢な時間でしたね!
ごちそうさまでした!!また、美味しいお米、いただきに行きます!!!




















