そんなタイトルではじまった、先週末の
金沢21世紀美術館キュレーター鷲田めるろさんの授業。

教室は立ち見が出るほどの超満員!
金沢21世紀美術館の
「スイミング・プール」や「タレルの部屋」などに代表される現代アートを
楽しむためのヒントが満載でした。
さいしょはまず
キュレーターって何する人?という初歩的な質問からインタビュー。

キュレーターとは
美術館の展示会を企画する人のことをいうそうです。古典や近代美術と違って
現代アートはほとんどの作者が生存しています。現代アートのキュレーターは
実際のアーティストと打ち合わせをしながら展示会を企画していきます。
アーティストの対話から
これまで自分になかった視点や価値観を発見することがおもしろいと鷲田さんはおっしゃってました。
本題。作品「スイミングプール」は
どう鑑賞すればいいのか?
これまでわたしたちが“芸術”と聞いて連想する
ピカソやゴッホの絵画などと「スイミングプール」には大きな違いがありました。
それは作者と鑑賞者との関わり方です。
ピカソなどの近代絵画では
鑑賞者は作品を通じて作者と1対1で向きあう関係になります。それが「スイミングプール」では
鑑賞者は作者の存在を意識しません。作品を見るというより
それがつくる“場”を楽しんでいるんですね。よく「スイミングプール」の水面の上にいる人と
下にいる人が手を振りあっている光景を見ますよね。そういうふうに作品を体験する
人と人とのつながりをつくっているところが、「スイミングプール」に代表される現代アートの
おもしろさだそうです。

「サイトスペシフィック・アート」と
「シチュエーションスペシフィック・アート」という言葉も教えてもらいました。
サイトスペシフィック・アート(Site-specific Art)とは
1970年代から登場し始めた「特定の場所に存在するために制作された美術作品」のこと。
ほかのどの場所でもなく
その場所にあるからこそ成立するアート。たとえば
「ベネッセアートサイト直島」の町を舞台にしたアートが代表的なサイトスペシフィック・アートのようです。
いっぽう
「スイミングプール」は典型的なシチュエーションスペシフィック・アート。
シチュエーション、つまり状況を生み出す美術作品。
ある状況をつくって、
結果どのような人と人との関係性やつながりが生まれるかを重視した作品です。
2000年から登場してきた作品群で
いま現代アートの1つの大きな流れだそうです。
そういえば
このまえ21世紀美術館に誕生したカラフルな新展示作品もきっと
シチュエーションスペシフィック・アートですね。
人間関係が希薄になったという現代に
こういう人のつながりを生む作品が評価されるのっておもしろいですね。
授業では日本を代表する
ポップアーティスト・村上隆さんのプロモーション戦略や、
日本とヨーロッパのアートに対する価値観の違いなども
教えてもらいました。

中身がいっぱい詰まった90分。
ほんとうに勉強になりました。次回21世紀美術館に行くのが
10倍楽しみになりました!鷲田先生
たくさんの貴重なお話どうもありがとうございました!







