21世紀美術館を10倍楽しむ鑑賞法。

2010.3.29

「なんで水泳プールが芸術なの?」

そんなタイトルではじまった、先週末の

金沢21世紀美術館キュレーター
鷲田めるろさんの授業。

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教室は立ち見が出るほどの超満員!

金沢21世紀美術館の

「スイミング・プール」や「タレルの部屋」などに
代表される現代アートを
楽しむためのヒントが満載でした。

さいしょはまず

キュレーターって何する人?
という初歩的な質問からインタビュー。

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キュレーターとは

美術館の展示会を企画する人のことをいうそうです。

古典や近代美術と違って

現代アートはほとんどの作者が生存しています。

現代アートのキュレーターは

実際のアーティストと打ち合わせをしながら
展示会を企画していきます。

アーティストの対話から

これまで自分になかった視点や価値観を発見することが
おもしろいと鷲田さんはおっしゃってました。

本題。作品「スイミングプール」は

どう鑑賞すればいいのか?

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これまでわたしたちが“芸術”と聞いて連想する

ピカソやゴッホの絵画などと
「スイミングプール」には大きな違いがありました。

それは作者と鑑賞者との関わり方です。

ピカソなどの近代絵画では

鑑賞者は作品を通じて作者と1対1で向きあう関係になります。

それが「スイミングプール」では

鑑賞者は作者の存在を意識しません。

作品を見るというより

それがつくる“場”を楽しんでいるんですね。

よく「スイミングプール」の水面の上にいる人と

下にいる人が手を振りあっている光景を見ますよね。

そういうふうに作品を体験する

人と人とのつながりをつくっているところが、
「スイミングプール」に代表される現代アートの
おもしろさだそうです。

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「サイトスペシフィック・アート」と

「シチュエーションスペシフィック・アート」という言葉も
教えてもらいました。

サイトスペシフィック・アート(Site-specific Art)とは

1970年代から登場し始めた
「特定の場所に存在するために制作された美術作品」のこと。

ほかのどの場所でもなく

その場所にあるからこそ成立するアート。

たとえば

「ベネッセアートサイト直島」の町を舞台にしたアートが
代表的なサイトスペシフィック・アートのようです。

いっぽう

「スイミングプール」は典型的な
シチュエーションスペシフィック・アート。

シチュエーション、つまり状況を生み出す美術作品。

ある状況をつくって、

結果どのような人と人との関係性やつながりが生まれるかを
重視した作品です。

2000年から登場してきた作品群で

いま現代アートの1つの大きな流れだそうです。

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そういえば

このまえ21世紀美術館に誕生した
カラフルな新展示作品もきっと
シチュエーションスペシフィック・アートですね。

人間関係が希薄になったという現代に

こういう人のつながりを生む作品が評価されるのって
おもしろいですね。

授業では日本を代表する

ポップアーティスト・村上隆さんの
プロモーション戦略や、
日本とヨーロッパのアートに対する価値観の違いなども
教えてもらいました。

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中身がいっぱい詰まった90分。

ほんとうに勉強になりました。

次回21世紀美術館に行くのが

10倍楽しみになりました!

鷲田先生

たくさんの貴重なお話
どうもありがとうございました!