本当にたくさんの生徒さんが
集まってくださいました。

こまつ町家文庫での初授業!
「和泉お姉ちゃん!狂言は究極のポジティブシンキングってどーゆーこと?」
和泉元彌さんの姉と実技レッスン!
五感フル回転の“プラス思考講座”。
狂言師の十世三宅藤九郎先生に
お越しいただきました。
三宅先生は和泉元彌さんの
お姉さんでもあるんですよ。集まった生徒さんのうち、
狂言を生で見たことがある方は全体の1割弱。
まず、狂言の歴史や流派の違いについて
お話をお聞きしました。狂言のルーツは、
今からさかのぼること約1200年前に唐の国から伝わった
「散楽」というもの。
その「散楽」が
日本の文化・風土の中で変容していき、約600年前の室町時代に「狂言」という芸能が
確立したんだそうです。

また、歌舞伎や能など
さまざまな伝統芸能の中で、純粋な喜劇というのは狂言だけ。
喜劇、といえば吉本新喜劇などが
身近に思い浮かびますよね。現代の”お笑い”と狂言との違いは、
狂言は、数百年にも及ぶ長い年月の中でも「型」を破ることなく、守り受け継がれて
いるということ。
数百年間もまったく同じものが演じられ、
世の中の人に愛され続けているって本当にすごいことですよね!
現在、日本に残っている狂言の流儀は
和泉流と大蔵流の二つで、和泉流は今年で573年の歴史になるそうですよ!

次は狂言の「舞台」について
お聞きしました。狂言の舞台って、
なぜ松の木がずっと背景にあるのか?疑問に思ったことがある方も
いらっしゃると思います。
先生のお話によると、
もともと狂言は野外で演じられていたもので、松の木に宿った神様に捧げられるものとして
生まれた芸能だからなんだそうです。
室内舞台になった今でも、
赤裸々な姿で神様と向き合うため、お化粧もいっさいせずに
素顔で舞台に上がるんだそうです!

次は、実際に先生が狂言を演じて、
何を表現しているのかを当てるクイズタイム。
現在のようにコンピュータなどがない時代、
演者は自分の声やしぐさでさまざまな擬音や状況を
表していたんだそうです。
先生のクイズの中から、
少しだけご紹介しますね!たとえば、
ビョウビョウビョウ→犬が威嚇する声ズカズカズカ→のこぎりで木を切る音
どぶどぶどぶどぶ→お酒を注ぐ音

昔の人たちは、
舞台の上で道具がなくても、背景が変わらなくても、自分の声や動き、そして何より想像力を使うことで
舞台の上をどんどん広げていったんです。
物語の細かな情景を
各々の想像力にゆだねた日本らしい「余白」の文化が、
狂言の舞台でもずっと守られてきているんですね^^
何でも与えられすぎて、
想像力が鈍ってきている現在だからこそ、これからもずっと大切にしていきたい文化だなと感じました。
お話の後は、
三宅先生直々のお稽古開始です!

今年はうさぎ年なので、
「兎」という短めの謡を先生に習いました。先生いわく、
身体で覚えたことは一生忘れないということ。
今回の謡も生徒さんたちに
強く焼きついたのではと思います!三宅先生、
ありがとうございました!






