と、教室中に響き渡る肉を打つ音。

目の前で人がフッ飛ぶのを
はじめて見ました。きのうは
世界ヘビー級王座を獲った伝説級のプロレスラー大森 隆男選手の
授業だったんです。

デカい!身長190cm!史上最強の先生登場。
授業テーマは「プロレスの真実講座」。
プロレスは格闘技なのか?
それともショーなのか?プロレスを1度は見たことがある人なら
抱くこの疑問に終止符を打つ90分でした。登場するやいなや
「まずテストをします」と大森選手。
歴代レスラーのニックネームを答える問題。
と、思いきやトンだサプライズが待っていた。1問も回答できていない参加者を
見つけた大森選手。
それからプロレスラーの「キレる演技」が
はじまったんです。ガターーーンッ!!!!!!
なんと教卓を足蹴り一発。
現場は一瞬で凍りつきました。
(じつは打合せにもなかった演出。演技かわからずわたしは震えあがりました…)

ハンパない凄み。怒気。狂気。
そして、喝を入れる逆水平チョップ。
(参加者の方は後ほど大森選手に
感謝してましたが、わたしなら絶対泣いてました…)コーディネーターも緊張する中、授業再開。

「じつはプロレスに関われる仕事なら
プロレスラーじゃなくても、レフェリーや裏方のスタッフでもよかったんです」
プロレスラーをめざした理由をきくと
そんな答えが返ってきました。聞けば動機はとてもミーハー的な好奇心から。
子どもの頃からプロレスが好きだった大森選手は
その裏側をのぞきたかった。リング上では憎み合っているレスラー同士は
じつは楽屋に行くと仲がいいんじゃないか?ジャイアント馬場さんの
16文キックは当たってないんじゃないか?まさしく今回の授業で
わたしたちが聞きたいことを知りたくて大森選手はプロレス界に入ったそうです。

では実際プロレスはエンターテイメントや
“ヤラセ”だったのか?たしかにプロレスは
客の目を意識してプレイする。「それまでクリーンな試合がつづいてたら
場外乱闘やったり、イスで殴ったりして盛り上げることは考えますね」
でも“ヤラセ”とは言い切れない。
レスラーたちは命をかけすぎている。
「楽屋からリングに向かうときは
1歩1歩処刑台に上っていくような感じ」。試合中に脳しんとうをおこして
意識がなくなることはめずらしくない。カウントスリーは
失神したままということも多いそうです。試合後にしばらく記憶がない
(試合をしたことすら忘れてる)こともしょっちゅうなんだとか。
「ぼくはケガが少ないほうなんです」
という大森選手は、首の頸椎にヘルニアを抱えひざの半月板がなく、24時間痛みがあるというお話。
「プロレスはエンターテイメントでも
格闘技でもないですね。プロレスは、プロレスです。」
その言葉が、すごく納得できました。
今回の授業は
たくさんのプロレスファンのみなさんが集まりました。

全日本プロレスの下積み時代は
どんな毎日だったのか?なぜプロレスリング・ノアを脱退したのか?
紳士王と呼ばれる理由は?
日本のプロレスはこのまま衰退するのか?
多くの質問が寄せられましたが
大森選手はその1問1問に真剣にそして紳士的に答えてくれました。

(プロレスラーは厳しい下積み時代があるから
ふだんは礼儀正しい人が多いそうです)最初のドッキリから質問コーナーまで
90分間むちゃくちゃおもしろかったです。大森選手、金曜日は
ほんとうにありがとうございました!







