先月28日の授業。
「伝説杜氏!ぜんぜんお酒が飲めないってウワサはホントですか!?」金賞受賞歴25回!現代の名工に認定された天才杜氏の“利き酒講座”
授業の最初に
農口さんの酒造りの現場を取り上げた「プロフェッショナル 仕事の流儀」を
見せてもらいました。
16歳でこの道に入り、酒造り61年目の農口さん。
農口さんのつくるお酒の特徴は
濃厚な米のうまみにあります。舌にうまみを感じさせる一方で
のどごしのキレは鋭くあとに残さない。
これが農口さんがつくるお酒が
芸術品といわれる理由だそうです。新しいお米が運ばれてから
農口先生とお米の勝負は約一ヶ月半続きます。日本酒の原料は、米。
米のでんぷんをこうじ菌が糖に変え、その糖をこうぼ菌が発酵させ、
アルコールを生み出すんだそうです。
「こうじは生命。
愛情をもって取り組む。」その言葉の通り
農口さんはお酒造りの最中何度も夜中に起きては酒室に
足を運ばせ、お米と向き合うんだそうです。
こうじ菌と、こうぼ菌。
2つの微生物をいかにうまくはたらかせ、目指す酒をつくりだすか?
それが、杜氏の仕事だと
農口さんは言います。お米からお酒になるまでの過程すべてに
全力で挑み続ける姿は本当に心にしみるものがありました。そして授業中盤には、
皆さんお待ちかねの利き酒タイム!「今年は、今までになくむずかしい酒造りだった」
そんなお話を聞いた後だからでしょうか…
注がれるお酒は本当に尊くかんじました。こだわりぬいて出来たお酒を堪能しつつ
ほろ酔い気分での授業。お酒を堪能したスタッフによると
「こんなに甘い日本酒は初めて!」だそうです。
よだれがとまりませんでした…
そして最後にたっぷりと
質問コーナー。「酒造りで一番大変なことは何ですか?」
「お酒が飲めないということでどういったところで良いお酒か判断されるのですか?」
「現在製造されている11品目それぞれに想い入れはありますか?」
などなど…
たくさんの質問をいただきました。
一番大変なことは、毎年のお酒の把握。
毎年毎年お米は違う状態なためお米の状態に合わせたお酒づくりを
しなければ味が守れないとのこと。
わかった!と思ったら、わからないのが酒造り。
農口さんが、毎年初心で酒造りに挑む理由です。
お酒を造る上で農口さんは
「多くの人の意見を聞く」んだそうです。聞く耳をもつことで、
いままで見えなかったことが見えてくる。
それが、お酒が飲めない農口さんが
良い酒造りのためにしていることだそうです。
鹿野酒造で、現在製造されている11品目。
それぞれパッケージも違えば味も違います。「お酒を飲まれる方の状態や
ふところ具合に合わせて
それぞれのお酒を楽しんでいただきたい。」
と笑顔で話す農口さん。
その時々で寄り添ってくれる
お酒を選ぶということ。なんだかお酒選びが楽しみになりました!
その他の質問にもたくさん答えていただきました^^
そして、農口さんからのお話。
杜氏としての36年間、本当にあっという間だったとのこと。
お酒を造っている段階では「無我夢中」お酒を飲んでもらう段階では「お客さんの声が聞ける」
お客さんが喜ぶには?を考えてお酒をつくっていたら
時間があっという間にすぎていたそうです。
「日本酒は、日本の伝統文化です。
その伝統文化を伝えていきたいと思って若い人を育てているんです。
世界に誇れるお酒があるんだという
自信をもって出させる。
そうじゃなきゃ、伝統を残せるか不安になってしまう。」
この言葉が印象的でした。
そしてなにより、人との出会いを本当に大切にしている農口さん。
人の喜ぶ顔を見るため、まだまだチャレンジしたいことがあるんだそうです。
そして、大震災がおこった今。
戦後の日本を見てきた農口さんから「この状況から、這い上がる力が日本にはあるんです。
悲惨な戦争を受けてもここまで立ち上がったんです。
日本の生き方があります。」
との力強いエールをいただきました。
授業終了後も
余韻はつづきます。農口さん自ら参加者の皆さんに
お酒をつぎにまわり楽しくお話されていました。
とても楽しい雰囲気に
飲んでいないわたしもほろ酔いきぶん。
今回の授業で
お酒造りを超えて人生感までをも芯から教えていただきました。日本の伝統文化の素晴らしさを再認識、
日本人であるという誇りをもつことができました!
農口先生、ありがとうございました!







