まるびぃは四角になる可能性があった!?

2009.6.14

金曜日の授業は
「Mr.ミラクル」が登場!

タテ吉村さん.jpg

世界から“奇跡の美術館”と評価される

金沢21世紀美術館の元設計リーダー
吉村 寿博さんです!

教室は

奇跡の舞台裏を目撃しようと
集まった参加者で超満員!
(なんと欠席者ゼロ!!)

客席614.jpg

「ねぇMr.ミラクル!なんで“まるびぃ”をまるくつくったの?」

授業では吉村さんが

設計図や当時の現場写真などのスライドを使って
まるびぃのデザインの理由や
建築ストーリーや裏話を語ってくれました。

なんとまるびぃのかたちが

まだアイデア段階だったときの
最初の企画書まで公開!

まるびい平面図614.jpg

吉村さんが教えてくれた

まるびぃのまるさの理由はふたつ。

1つは360度どこの方向からでも

人びとが入れるようにするため。

兼六園方面からでも金沢市役所方面からでも

どこからでも美術館を訪れることができる。

美術館と街を一体化するというコンセプトが

あったそうです。

もう1つは建物のおもてと裏という区別を

なくしたいという考え方があったから。

よく正面は立派だけど

裏側は力が入っていないという建物って
ありますよね。

円形なら裏側がない。すべて正面。

360度ぜんぶ顔、という建物ができるんです。

スライド指して前を見る吉村さん.jpg

じつは建築プロジェクトの途中、

吉村さんのチームで
まるい形を四角にするという提案を
金沢市にしたことがあったとか。

結局オジャンになったものの

“まるびぃ”が“しかくぃ”になる可能性が
あったことに驚きでした。

さらにはあの壁面のガラスを

アーチ状にするか直線状にするかは
かなり業者とモメたそう。
実際に巨大ガラスを2枚並べた現場写真も
見せてもらいました。

美術館の床材のルーツは目からウロコ。

じつはあの独特のツヤを放つ床は
外資系のスーパーの床を見て
採用したものだそうですよ。

ほかにもまるびぃ建設当時に

工事の囲いのなかで何が行われていたか、
一般には見ることができない写真や資料を
たくさん紹介してもらいました。

本を見ながら説明614.jpg

授業後半は

吉村さんが最近設計した家を見ながらの
建築デザイン論。

正面トーク.jpg

どれもいままで

見たことのないような家のデザインでした。
(↑ 吉村さんの作品が掲載されています)

吉村さんいわく、

デザインで大事なのは
「ひとの気持ちに作用すること」。

ふつうデザインというと

かっこよく気どってみたり、
飾ったりすることだと思いますが
それは本質ではないらしい。

その建物のテーマが

どうやったら人にわかりやすく伝わるかを
考えることがたいせつだそうです。

キレイなスライド.jpg

これまで知ることができなかった

まるびぃの秘密やデザインのことが
わかった今回の授業は
まさにミラクルな経験でした!

吉村先生、ほんとうにありがとうございました!