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21世紀美術館を10倍楽しむ鑑賞法。 2010-03-29 19:40:38

「なんで水泳プールが芸術なの?」


そんなタイトルではじまった、先週末の
金沢21世紀美術館キュレーター
鷲田めるろさんの授業。

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教室は立ち見が出るほどの超満員!


金沢21世紀美術館の
「スイミング・プール」や「タレルの部屋」などに
代表される現代アートを
楽しむためのヒントが満載でした。


さいしょはまず
キュレーターって何する人?
という初歩的な質問からインタビュー。

100327-1.jpg

キュレーターとは
美術館の展示会を企画する人のことをいうそうです。


古典や近代美術と違って
現代アートはほとんどの作者が生存しています。


現代アートのキュレーターは
実際のアーティストと打ち合わせをしながら
展示会を企画していきます。


アーティストの対話から
これまで自分になかった視点や価値観を発見することが
おもしろいと鷲田さんはおっしゃってました。


本題。作品「スイミングプール」は
どう鑑賞すればいいのか?

100329-1.jpg

これまでわたしたちが“芸術”と聞いて連想する
ピカソやゴッホの絵画などと
「スイミングプール」には大きな違いがありました。


それは作者と鑑賞者との関わり方です。


ピカソなどの近代絵画では
鑑賞者は作品を通じて作者と1対1で向きあう関係になります。


それが「スイミングプール」では
鑑賞者は作者の存在を意識しません。


作品を見るというより
それがつくる“場”を楽しんでいるんですね。


よく「スイミングプール」の水面の上にいる人と
下にいる人が手を振りあっている光景を見ますよね。


そういうふうに作品を体験する
人と人とのつながりをつくっているところが、
「スイミングプール」に代表される現代アートの
おもしろさだそうです。

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「サイトスペシフィック・アート」と
「シチュエーションスペシフィック・アート」という言葉も
教えてもらいました。


サイトスペシフィック・アート(Site-specific Art)とは
1970年代から登場し始めた
「特定の場所に存在するために制作された美術作品」のこと。


ほかのどの場所でもなく
その場所にあるからこそ成立するアート。


たとえば
「ベネッセアートサイト直島」の町を舞台にしたアートが
代表的なサイトスペシフィック・アートのようです。


いっぽう
「スイミングプール」は典型的な
シチュエーションスペシフィック・アート。


シチュエーション、つまり状況を生み出す美術作品。


ある状況をつくって、
結果どのような人と人との関係性やつながりが生まれるかを
重視した作品です。


2000年から登場してきた作品群で
いま現代アートの1つの大きな流れだそうです。

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そういえば
このまえ21世紀美術館に誕生した
カラフルな新展示作品もきっと
シチュエーションスペシフィック・アートですね。


人間関係が希薄になったという現代に
こういう人のつながりを生む作品が評価されるのって
おもしろいですね。


授業では日本を代表する
ポップアーティスト・村上隆さんの
プロモーション戦略や、
日本とヨーロッパのアートに対する価値観の違いなども
教えてもらいました。

100329-2.jpg

中身がいっぱい詰まった90分。
ほんとうに勉強になりました。


次回21世紀美術館に行くのが
10倍楽しみになりました!


鷲田先生
たくさんの貴重なお話
どうもありがとうございました!