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どうして授業でニワトリを殺して食べたの? 2009-12-24 19:29:15

「みなさん1人ひとりの顔を
きちんと見てお話したい」。


そうおっしゃって、
質問されるたびに席から立ちあがって、
ていねいに、そして熱く語ってくださった金森先生。

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思わず身を乗り出して聞き入りました。


先日の金森先生の授業、
「NHK特番で日本中が大絶賛!情操教育の最高峰の“命の授業”」
の模様です。


先生が小学校教諭時代に
たいせつにしていた教育モットーは
「先生が教える授業」ではなく
「子どもたちが学ぶ授業」だったといいます。


だから
“性の授業”では妊娠7か月の本物の妊婦さんを呼び、
“死の授業”では死の淵を経験した
末期がん患者さんを招いて授業をされました。


当時教室に妊婦さんが入ったきた瞬間、
先生がなにも言わなくても
子どもたちは次々に問いかけたそうです。

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「そんなにお腹が大きくて苦しくないの?」
「赤ちゃんはどうして水(羊水)の中で息ができるの?」
「逆子は頭が上を向いているのに、どうして“逆”というの?」


こうやって子どもたちが
自発的に興味をもって質問し
学んだことこそが、生きた知識になる。


だからこそ
金森先生はあえて妊婦さんや末期がん患者さんという
とてもリアルな事実を子どもたちの目の前に
突きつけたのです。


自然と子どもたちが学ぶ状況を
つくってあげたんですね。


なるほど、
わたしたち大人だって
一方的な説教を受けるより
じぶんで興味をもって調べたことは覚えます。


ひとになにかを教えるときの
大きなヒントをもらったと思います。

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もうひとつ。
先生が児童教育で大事にしていたことに
自然や人との「ボディコミュニケーション」がありました。


いまの子どもたちは
動物的感覚が鈍くなっていると
先生はいいます。


ある日、先生は驚きました。


小学1年生の子が
顔をすりむいて泣いていたそうです。


理由を聞くと
転んだときに反射的に手をつくことができず
顔から地面に突っ込んだという話。


そんなふうに
とっさに手を伸ばすという
基本的な運動神経さえも鈍くなっている
子どもが増えてきたことに先生は呆然としたそうです。

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先生の授業では
子どもたちを積極的に自然の中に飛び込ませます。


川原で実習する。どろんこ遊びをする。雪合戦する。


自然の中で行動することで
危険を察知し、危険を避け、危険を予見し
危険を乗り越える力が身につく。


生き抜くための力が養われるんです。


先生はどろんこ遊びのときに
「みんなで抱っこー!」といって
子どもたち同士で抱き合わせるそうです。


これもボディコミュニケーション。

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抱き合うことで
友だちの体温を知り、心臓の鼓動を聞く。


そうやって子どもたちは他人の命を実感するんです。


先生はこういう他人の命の肌感覚がない人間が
ひとの命を平気で奪うような殺人者になりかねないことを
教えてくれました。


命の実感という面から考えると
ニワトリを殺して食べるという授業も
納得できます。


金森学級の生徒たちは
じぶんの命をつくるニワトリを屠殺することから
目をそむけずに、堂々と事実と向き合ったそうです。


先生の話をうかがっていると
子どもたちは大人が思っている以上に
しっかりしていることがよくわかりました。

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↑ニワトリを屠殺する実習には反対意見もたくさんあります。
先生は辞職をかけてまで授業を実行したそうです。


最後にどうして金森先生は
“命を教える授業”にこだわったのか。


じつは先生は20代のころに
交通事故に遭い、九死に一生を得たそうです。


あと30cm当たるところがずれていたら死んでいた。


そのときにわたしたちの人生に
「明日は約束されていないな」と思ったそうです。


明日終わるかもしれない人生。
一回限りの人生。


だったら、そんなにまわりに気を使わずに
もっとじぶんに素直に生きてもいいんだな、と考えられたそうです。


そのためにはじぶんを助けてくれる人が必要です。
じぶんを応援してくれる人を大事にしなければいけない。
人や社会に対して心をひらかなければ、
応援してくれる人は寄ってこない。


じぶんらしく生きることのすばらしさ。
人や社会とのつながりの中で生きるたいせつさ。


そういうものを子どもたちに教えたかった、
そんなふうにわたしは先生のお話を受け取りました。

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ここに書いた以上に
もっとたくさんのことを金森先生は教えてくれました。


ほんとにおもしろい授業でした。
金森先生のお話をこれから何度も反芻して
考えたいと思います。


あらためてお礼をいわせてください。
金森先生、本当にありがとうございました!

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